インプラントの平均寿命は10〜15年と言われています。
しかし、日々のケアや生活習慣によっては、数年でダメになる場合もあれば、20年以上問題なく使える方もいらっしゃいます。
長く快適にお使いいただくために、丁寧なセルフケアと定期的なメンテナンスが重要です。
インプラント治療
インプラントとは

インプラントは、歯を失った部分に人工の歯根(インプラント体)を埋め込み、人工歯を装着する治療法です。主にチタン製のインプラント体を骨に固定することで、ご自身の歯とほぼ同じような機能や見た目を取り戻すことが可能です。
「しっかり噛めるようになりたい」「他の歯を傷めたくない」という方に、特に適した治療法といえるでしょう。
ただし、インプラントは保険の対象外です。
いいだ歯科のインプラント治療
日本口腔インプラント学会
専門医のドクターが在籍

担当する医師はインプラント治療に関する高度な知識と技術を持つ歯科医師に与えられる専門 医に認定されています。
医師と衛生士が患者様と一緒に
インプラント治療をサポート
インプラント部位と合わせて他の残存歯の維持管理も歯周病治療のキャリアのある歯科医師や歯科衛生士が一緒に行うことで、口腔内を包括的に管理することができます。
インプラントの
メリットとデメリット

歯を失った場合の選択肢として、入れ歯・ブリッジ・インプラントがあり、それぞれ特性が異なります。インプラントには多くの利点がありますが、事前にリスクや注意点も理解することが大切です。
インプラントの主なメリット
1.周囲の歯に負担をかけない
インプラントは独立した構造で支えられるため、ブリッジのように隣の健康な歯を削る必要がありません。そのうえ他の歯にかかる力をインプラントが受け止めてくれるので、ご自身の歯の負担を軽減します。
2.噛む力が天然歯に近い
入れ歯はどうしても噛む力が弱くなりがちですが、インプラントではご自身の歯とほぼ同じ咀嚼力が得られます。硬いものでもしっかり噛め、食事のストレスが大幅に軽減されます。
3.顎の骨が維持されやすい
歯が抜けると、その部位の顎骨は徐々にやせ細っていきます。インプラントは骨に直接刺激を伝えることで、骨の退縮を防ぐ効果も期待できます。
4.見た目が自然
金属のバネが見える入れ歯と違い、審美性の高い素材(セラミック)を使用するので、自然な見た目になります。
5.認知症のリスクを軽減する
歯を失うと、噛む力の低下、脳への刺激不足、食生活の偏り、歯周病菌の悪影響など、様々な要因が重なり、認知症のリスクを高める可能性があります。そのため、歯の健康を維持し、必要に応じて入れ歯やインプラントなどで噛む力を補うことが重要です。
インプラントのデメリット
1.手術が必要
インプラント治療は顎の骨にインプラントを埋め込む手術が必要となります。局所麻酔や笑気麻酔を使用して痛みなく治療を受けていただけますが、全身状態によっては専門機関への紹介となる場合があります。
2.治療期間が比較的長い
インプラントが骨としっかり結合するまでに時間がかかり、通常は3〜6ヶ月程度の治療期間を要します。個人差がある為あくまで目安ですが、短期間で終わるブリッジなどに比べるとスケジュールに余裕が必要です。
3.感染や合併症のリスクがあること
手術後に腫れや内出血が起こる可能性があります。メンテナンスを怠ると、インプラント歯周炎という歯周病に似た炎症が起こるリスクがあります。これはインプラント周囲に細菌が繁殖することで起こり、進行するとインプラントを支える骨が溶けて、最悪の場合インプラントの除去が必要になることもあります。また、神経損傷や上顎洞への影響などまれに合併症がおこる可能性もあります。
インプラント治療費について

インプラント(上部構造を含む) | 440,000円(税込) |
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サージカルガイド(ステント) | 55,000円(税込) |
GBR(骨造成) | 55,000円(税込) |
インプラント保証 | 22,000円(税込) |
※患者様の口腔内の状態により必要な処置が異なるため費用は変動します。
治療に際しての
注意点

インプラント手術を受けるにあたって、以下の点にご注意ください。
- 術後に腫れや痛みが出ることがありますが、痛み止めの服用で対応できます。
- 抗生剤は指示どおりに最後まで服用してください。
- 喫煙は治癒を妨げるため、速やかに禁煙をお願いします。
- 手術部位にはできるだけ負担をかけず、しばらくの間は反対側で噛むようにしてください。
- 治療後は、定期的な検診とメンテナンスに通っていただく必要があります。これはインプラントの寿命を延ばすためにも重要なことです。
- 持病やお薬の服用がある方は事前に必ずお申し出ください。病院との連携が必要な場合があります。
- 糖尿病や骨粗しょう症などの全身疾患がある方は治療が困難な場合があります。
- 顎の骨の量が不足している場合、骨造成などの追加処置が必要になることがあります。
インプラントの寿命について

インプラント治療の流れ
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問診・資料採得
現在の口腔内の状態を把握するために、歯周病の検査や口腔内写真、レントゲン撮影、CT撮影等を行います。これらを用い、歯や骨の状態、病巣など詳しく調べます。
糖尿病や骨粗しょう症、心疾患など持病がある方はこの段階で、必ずご申告ください。
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診断
お採りした資料をもとに、口腔内の状態や噛み合わせなども判断し、お一人おひとりにあった治療計画をたてていきます。
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治療説明
診断後、インプラント治療が可能な場合いくつかの治療方法をご提案いたします。
その中からご希望に添った治療方法をご説明します。
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初期治療
インプラント治療前には、歯周病の検査をします。その結果に応じて歯周病治療を行い口腔内の状態が安定した後に外科処置に進みます。
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インプラント埋入オペ
顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込みます。当院ではサージカルガイド(ステント)を使用する為、正確な位置にインプラント体を埋め込むことが可能です。
お口の中の状態によっては、複数回の外科処置が必要になることもあります。
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上部構造(被せ物)SET
歯茎が治癒し、インプラント体と骨が結合し安定してから上部構造の型取りへ移行します。
人工の歯である上部構造を作製し、インプラントに直接ネジで固定していきます。当院ではジルコニアを使用します。
インプラントの
治療期間について

インプラント治療は、骨の状態によって治療期間が変動しますが、骨造成を必要としない場合には4ヶ月ほどで完了します。骨の量が足りない場合は、3〜9ヶ月の治療期間が追加されます。
メンテナンスで
良い状態を維持していく
治療終了後は、定期的なメンテナンスが必要です。歯科衛生士による口腔ケアを継続して受けることでインプラントやその他残存歯を良好な状態で保ちやすくなります。
最後に

失ってしまった歯や、抜歯しなければならない状態は変えられないですが、今後はできる限りそうならないようにすることが大切です。その為に当院ではかかりつけクリニックとして、しっかりと患者様と一緒になって維持管理を行いたいと考えています。